帰り道、私は光と手を繋いで歩いていた。 「パパ、ママはね、ひかりを生んじゃったせいで死んじゃったかもしれないの でもね、ひかり悪い子だからおもちゃったの ママがひかりを生んでくれたからパパに会えたって、だからね、ひかりはママのこと安心させるためにずっとパパのこと守るからね」 「…光」 まだ、精一杯距離が縮まったわけじゃない。 「パパだって、光を守るからな」 それでも、光が私の娘としてこの世に生まれたことを紗江に感謝したい。 紗江、ありがとう 光、ありがとう