だけど、被災者は2年後が心配なんです。

被災して、近所の人と別れ、避難所で知り合った人とも仮設住宅への入居で別れ…。
そして、震災から2年後には仮設住宅を出て行く…。

心を通わす度に訪れる別れがこのままでは待っています…。



「心の拠り所を無くす淋しさが起きないようにする取り組みなどが、今後はさらに必要なのかも……。」


折り鶴を僕と一緒に眺める透さんは、そうに呟いた…。