トモヤの横に並んで、あたしはずっと疑問に思っていたことを聞いた。
「そういえば、トモヤは好きな人できてないの?」
いつも助けてくれるトモヤの役に立てないかなと思い、あたしは問いかけた。
「俺?………いるよ//」
少し恥ずかしそうに、トモヤは答えた。
赤くなる頬を、手で隠しながらそっぽを向いた。
「ええー! 誰誰!?」
あたしは気になって興奮して問いかけた。
「………ナツミ//」
小さな声で、トモヤは呟いた。
「え!? ナツミなのー!?」
「おまっ…声でかい!!」
慌てたように、あたしの口を塞ぐトモヤ。
ナツミとは、ミユキにトモヤを紹介した友達で、確かトモヤとは同じ中学のはず。