「ヒロキの今の住所も聞いた。ナオ、会いに行ってこい!」


あたしの背中を押すように、トモヤが言った。

泣きながらトモヤを見ると、トモヤは笑っていた。

あたしが不安にならないように、元気づけてくれてるんだ。


またトモヤには、助けられたね。

あたし、トモヤに何にもできてないのに、トモヤはあたしのために背中を押してくれる。

たとえ自分が犠牲になってでも、他人を助ける。

トモヤはそんな人。


あたしはトモヤの後押しもあって、今ヒロキに会いに行ってる。

やっと、ヒロキに会える。