「!!‥‥ナオっ!!」


トモヤの叫び声がして振り向くと、

そこには目を閉じて倒れるナオの姿。


ナオ?

ナオ?


俺はサクラから離れてナオに駆け寄った。


「ナオっ、ナオっ」


頬を軽く叩きながらナオに向かって呼びかけた。


けれど、目を覚ます様子はなかった。

近くではトモヤが救急車を呼んでいた。


なんでナオは‥‥

俺はさっきまでの出来事を思い出した。