「サクラの彼氏になれて、叫びたくなるぐらい嬉しかった。やっと、想いが実ったんだって、嬉しくてたまらなかった」


涙を我慢しているのか、ヒロキは1回目をこすった。


「俺が志望校決めた時も、サクラは俺と同じにしてくれた。俺のこと想ってくれてるんだって、勝手に思ってた」


ヒロキの想いが、痛いくらいに伝わってきた。

ヒロキは本気でサクラを想っていたのに。


サクラは相変わらずヒロキを睨んだまま。


「サクラ‥‥俺にさ、何回も好きって言ってくれただろ?あれも‥嘘だったわけ?」