「ナオ。ヒロキ君って、彼氏なの?」
あたしの腕を押さえて、母親が問いかけた。
あたしは小さく頷いた。
「さっきの電話とヒロキ君、なんか関係あるの?」
あたしの目をまっすぐ見て、優しく問いかける母親に、あたしは全てを話そうと決意した。
「あたしっ…あたしっ……」
だけど、上手く言葉にならなかった。
「ナオ。落ち着いて。ゆっくりでいいから話して」
母親の言葉に、あたしは深呼吸をしてから口を開いた。
「あたしっ…ヒロキの元カノにずっと、いじめられててっ…さっきの電話も、あたしへの嫌がらせだと思う…」
あたしが話し終えると、母親はあたしを抱きしめた。

