『なぁ、陸…俺なあの日から
お前以外に好きになれるやつ
いなかった』



『うん…』

光星がそんな風に思ってくれて
るとも知らず


あたしは何人かの男性と…



―ごめんね。光星…―




『陸はそんな風に思ってなか
ったよな。俺だけか…』



『違う!あたしもずっと光星
のこと忘れられなかったよ。
だから光星に似てる人ばっか
と付き合ってきた。
でも…何か違うくて、うまく
いかなくて…それから…』




『うん。もうわかったから。
ごめんな意地悪して。
歴代彼氏にヤキモチ』

そう言って光星はまた
あたしをギューっと抱きしめて
くれた。




『ねぇ、光星?あの日、なんで
あんな別れをいったの?』



光星は少し黙って、天井を
見つめていた…