「ライオンかぁ…」



ふっと笑ったレオは甘く囁く。



「甘くてうまそ…喰ってもいいか」


「…あ…っ…ひゃん!」



耳元をくすぐるレオの吐息が、モモの身体をざわつかせ、ペロリと舐められた耳朶から全身が熱を帯びる。



溶けちゃうよ…。

さらりと頬に触れたレオの金色の髪が、太陽に透けキラキラと輝く。



「…きれい」


伸ばした指先でモモが髪をすけば、気持ち良さげに目を閉じるレオ。



その姿は、撫でられゴロゴロと喉を鳴らす猫のよう。