潤んだ瞳を向けるモモを、レオはたまらず抱きしめた。



「はぁぁぁぁ…」



盛大にため息を吐き出し、回した腕に力を込めた。



「レオ…くん?」


「ごめん…少しだけこのまま…」


「あ…うん…」



呟いたレオに、モモは頷きそっと背中に手を伸ばした。



「レオくんも…かわい」



すりすりと頭を擦り付けるレオの背中を、ポンポンと撫でクスッと笑ったモモ。



「おっきなワンチャンみたいですよ?ふふっ♪」


「犬…」


「あーでも…レオくんはライオンさんかも?」


うふふっ…と愛らしく笑うモモ。