涙目のわたし。



レオくんはよしよしと頭を撫でてくれた。



「ごめんな…怖かったか…?」



モモはふるふると首をふり、「大丈夫だよ?」と小さく笑った。



「くそっ…かわいすぎる」



呟き抱き寄せたモモの肩口で、レオは「はぁっ」とため息を吐き出した。



「レオくん…どうしたの?お腹すいたんですか?」


「はぁっ」



キョトンとするモモを見て、レオはまたため息を吐き出した。



無防備で無知で純粋で鈍感。



「モモ…」



レオくんに呼ばれ、顔を向ける。


「はい…?っ…んっ…」



綺麗な顔がどんどん近づいて…わたしの唇にレオくんの唇が重なってしまった。



えー?!