「僕、犬養 四朗《イヌカイ シロウ》 シロって呼んでね♪」
「俺は、町田 虎之介 《マチダ トラノスケ》トラ!!」
肩を組んで仲良く現れた2人。
「モモです、よろしくね」
「「…カワイイ」」
「風間 豹 《カザマ ヒョウ》」
頬を赤く染めた2人を押しのけて、スッとあたしに手を差し出した。
「あ、モモです…きゃっ?」
差し出された手を握った瞬間、ぐいっと引き寄せられた。
「わぁっ!」
と思ったら引き剥がされ、また誰かの腕の中にいた。
あ…いい匂い♪
じゃなくてぇ!!
「勝手にさわんな…コレ俺のね…」
「いつから?」
「今から」
抱かれた胸からおずおずと顔を上げれば、睨み合うレオと豹がいた。
バチバチと火花をちらすその姿は、まるでライオンと豹のバトルである。



