拓海side







笑い方不自然だったかな…。

オレ、鈍感らしいし…。

でも、言わないでおこう…。

昼休みのことだった。

「あっ!安藤くん!」

廊下を出ると、クラスの女子がまとわりついてきた。

一体なんだ…?

「辰馬くんの好きな人知ってるぅ?」

「はっ?」

あいつの好きな人?

鈴野…沙月…?さっちゃんかな?

でも本人からそんなこと聞いてねぇし。