沙月side








はあ。

なんかため息多いなー。

一段落ついたっていうか

ペン渡しただけだし…。

でも、辰馬が喜んでくれるなら何でもあげるって思う。

あれから私は勇気を出して、毎日辰馬にあいさつをした。

毎日…毎日

物が落ちたら拾ってあげたり

教室の中の物を取ってあげたり

辰馬のためだったら何でもする。

その気持ちは

辰馬への思いをより一層深めた。