ここは素直に感謝すべきなのかな。 …。慣れて…ないや。 初めてだよ…。こんなこと。 「ありがとう…。三瓶さん。」 「辰馬でいーよ。辰馬で。堅苦しいじゃんか。」 「じゃあ、辰馬。ありがとう」 辰馬は急に目をそらした。 やっぱりこんな地味なわたしが急に恋なんてできるわけなくて。 自分で理解してるのに、この気持ちを掻き消すことが出来ないの。 それって、辰馬のせい?