「あっ!蘭と一緒だ!クラス!」
「えっ?マジ?」
「ほれ見ろ!3組だよー、行こう!」
また紫乃に腕を引かれ
4階にある教室に向かった。
「いい男いるかなー?」
「お前は早速それか。」
「いや、佐々木だって蘭に取られたしー」
…取ってねぇよ。
「取った覚えはない。」
「取った!」
言い合いしているうちに
着いた教室。
騒いでいるのは私達だけだった。
「やっぱ出席番号順かぁ─。」
「当たり前だろ。」
「蘭バイバーイ」
そう言って紫乃は真ん中の列へ。
私は赤城だから教室入ってすぐの一番前の廊下側の席。
紫乃は杉本だから中間地点の真ん中。
席について軽く見回すと知り合いは誰もいない。
紫乃の近くにたまっていた。