「じゃ私ココで降りるわ」
「あれ?先輩もう一個先ですよね?」
「今日はこっちに用あるから。じゃね」
「つばさ先輩〜、突然の出会いがあったら教えて下さいね!」
「拒否!」
私がそう言った瞬間ドアがプシューと音を立てて閉まった。
カオリは不満そうに頬を膨らませている。
してやったりと誇らしげに改札口を抜けたら携帯が鳴った。
新着メール。
開けたら相手はカオリ。
内容は【ガサツ童顔不良!】と悪口だ。
私は【ヘタレビビリ早く告白しろ】と返信。
携帯をポケットに入れて駅を後にした。
行き先はすぐそこのCDショップ。
店内に入ると最近人気のアイドルの曲が流れていた。
すぐにお目当てのCDを手にしてレジでお金を払う。
店員に渡されたCDを大切に鞄に入れて店を出た。
うわー、外真っ暗だ。
さっきよりも寒くなってるような気がする。
