「えー!?長谷川君学級委員すんのー!?」
「手をあげてればよかったー…」
いろんなところから聴こえてくる女子の声。
つか、長谷川も!?
そう思って横を見る。
由憂も手をあげていた。
「ゆ、由憂?」
「何?」
「そ、その…なんであげたの?」
「やる理由とかいんの?」
「い、いらないけど……
なんかめんどくさいの嫌そうだし……」
「うん、嫌い。」
「じゃあ、なんで…」
「志乃は…」
「へ?」
由憂が急に真剣な顔でこっちを向いてこう言った。
「志乃は俺と委員すんの、嫌?」
「!!…い、嫌じゃない…けど……」
「じゃ、いいよね。」
……つくづくわからない人だ。
