「ほら、長谷川も飯島も早く席つけ!」 先生があたしたちに言った。 あたしの頭の中はぐっちゃぐちゃで、 静かに席に付いた。 あたしはコソっと由憂に声をかけた。 「ね、ねぇ!」 「何?」 「長谷川って…」 「…長谷川だけど。」 あ、あの長谷川って由憂だったの!? そ、そうだったのか… なんか、地味にショック…… …………あれ? なんでショックなんだろ? さっきから訳わからん… そんなあたしに由也があたしに話しかけてきた。 「お前、長谷川と仲いいの?」