猫系男子と犬系女子





なんだかんだでちゃんと送ってくれてたんだ…

ちゃんと、お礼言わなきゃだよね。




「ゆ、由憂!」

「…何?」

「そ、その、ありが…とう。」




俯いて言っちゃった…

けど、伝わったよね?

そう思って顔を上げて由憂を見上げると、




「……嬉しい、初めて由憂って自分から言ってくれた。」




あの、妖艶な笑みとはまた別の、

綺麗な笑顔だった。




トクンッ




さっきからやけに心臓がうるさい。

どうしてだか、自分でもわからない。

けど、なんだか今この空間に2人っきりだと思い込みたくなる。