「クククッ」
「わ、笑うなよぉぉ!」
きょ、強烈に恥ずかしい…
こんな調子だと、いくらたっても教室にはつかないだろう。
あたしは歩く足を早めた。
「なんでそんなに急ぐの?」
由憂があたしと肩を並べて聞いてきた。
といっても、由憂はあたしの倍の身長があるから肩は並べないのだけれど。
「あんたといたら、遅れるから。」
「ダメなの?」
「怒られるじゃん!!」
「黒龍がいってたじゃん、“楽しめ”って。」
「意味が違う意味が!!
それに、あんたと2人っきりが嫌なの!!」
「…………ふーん。」
あれ、急におとなしくなった。
い、言いすぎたのかな?
「ま、俺はずっとあんたと一緒でもいいけど。」
