地味女と派手男

ついに仲の良い友達ができないまま、6年生の思い出となる修学旅行の班決めが行われることになった。

班はクラスで6人を決めてその6人が各班の班長となり、班員を選ぶのだ。

誰にも選ばれず、最後まで残ったらどうしよう?

そんな不安な気持ちで班を決める時間が段々迫ってくる。

「凛奈ちゃんッ」

声をかけてきたのは滝野 ひなの(タキノ ヒナノ)ちゃんだ。

「ん?」

ひなのちゃんは6人の班長の1人に入っている。

「凛奈ちゃんの事選んでいい!?」

・・は?

えッ嘘!?

普通選んでいいか何て聞くような事じゃないんだけど・・

超嬉しいんだけど!!!!

「いいよ!」

それから班を決める時間が待ち遠しかった。

さっきまでの不安な気持ちはさっきのひなのちゃんの一言で遠いところへ吹っ飛んだのだ。

これでひなのちゃんと仲良くなれるんじゃない!?

班を決めるのは昼休みに班長の6人が別の部屋で話し合いで決める。

ひなのちゃんが席を立った時、私は勇気をちょっとだけだして話しかけた。

「選んでね!」

ひなのちゃんは「うん」と返事をすると教室を出て別の部屋へと行った。

私にとって昼休みとか中間休みとかの時間はかなりの苦痛。

だって遊ぶ仲の良い友達がいないんだもの。

ひとりぼっちって悲しい。
ひとりぼっちって寂しい。
ひとりぼっちって虚しい。

4年のときに仲間外れにされた事を思い出す。

あの頃は泣きたいのと「うぜえんだよ!」って叫びたいのをがんばってこらえてたっけ。
あやなに従ってみんなが私を仲間外れにして、1人は「ごめんね」っていってくれたときもあったけど、それからその子は一緒にいるのが見つかるとヤバいから・・とか言ってあやなのところに行った。
「謝るくらいならしないで。」と言いたかった。
それに謝られてこの子は私の友達だって思ったのにあやなのところにいって余計に悲しく、寂しく、虚しくなったんだ。


前、5年生に戻りたいって思ったときがあった。

でも5年生の時ずっと楽しかったわけじゃない。

5年生の時私はグループの私を除いた3人から1番目に好かれてた事はない。
2番目とか3番目とか・・。

たまに3人がカーテンの中で遊んでるのに私だけ入れてもらえなかった事がある。

あの時はかなりムカついたし涙をがんばってこらえてた。

こんなのほっといたほうがいいんだろうなって思ってたけど、ほっといたら私は1人ぼっちになっちゃうんじゃないかって思ってがんばってかまってた。

あのグループに入る前は1人の女の子が私にべったりでしかもその子はかなりの自己中で・・。

ムカつきまくったけど優しくしてきた。

だって1人ぼっちになりそうで怖かったから。

でもその人が離れていっても1人ぼっちにならなかった。