さっき渡されたクラスが書いてある紙の足立凛奈の隣に『3』と書かれている。これは出席番号に違いない。

先生に自分のクラスの自分の出席番号のところにいくように指示され、私は台をおりて3組のほうへ向かった。

前から3番目にいる女の子は4番だろうと予想しながら話しかけてみた。

「何番?」

その女の子は予想した通り4番という答えを返してくれた。

私はその女の子の前に座った。

4番の女の子は肌の色が黒い。
顔は美しい・可愛いから程遠いものだと思った。

前に座っている1・2番の男達の顔もこっそり見てみた。

1番の方は鼻の穴が大きくて眼鏡をしている猿みたいな顔のやつだった。
2番の方は頭の裏が平でほくろが目立つ肌の暗い、おにぎりみたいな顔だった。

次にクラスごと男女にわかれて背の順に並ぶことになった。

私は自分で身長が低いと自覚しているので前の方に居た。

すると同じくらいの身長の男の子らしき人物が私の前の方に来た。

こっちは女子なので男子はあっちだよ、と教えてあげようか迷っていた時、

「愛水(アイミ)ちゃん、どっちが大きい?」

愛水と呼ばれた子の方を向くとかなり整った可愛い顔をしていて、私より少し大きいくらいだった。

「んー、瑠璃の方が大きいかな?」

一瞬私は聞き間違えたのかと耳を疑った。

自分が男だと思っていた人物は るり と呼ばれたのだから。

瑠璃というのは女の名前だ・・女だったんだ!

でも瑠璃と呼ばれたその人は、髪が短くて首の半分くらいまでも髪が届いていってない感じで、顔がさるのような顔で、本当に男みたいだった。

初対面であの瑠璃と呼ばれた人を男だと勘違いする人は結構いると思う。

さっき、男はあっちだよ と教えていなくて良かったと強く感じた。

それから体育館に行って校長の話を聞いて学級清掃をすることとなり、学級清掃は出席番号で掃除する場所が決められていたので、なっちゃんと同じところじゃないと分かって少々落ち込んだ。

私が掃除するのは体育館トイレだ。

同じところを掃除する人たちについていくと綺麗な感じのトイレに入った。

T小より100%綺麗だといえる。

同じところを掃除することになったのは女子6人くらいの女子。

可愛い子もいればデブもブスもいる。

4番の人が美しいや可愛いから程遠いだとか、1番の人が猿っぽいとか、2番の人がおにぎりっぽいとか、瑠璃っていう人が猿みたい&男っぽい顔だとか、人の外見のことをさんざん言ってる自分は、可愛くないしファッションセンスもダメダメ。
学校のある平日は、パーカーに普通のダメージとかそういうデザインのない、ださいジーパン。