帰りに渡そうと思って・・一緒に帰ってる子達に手伝ってもらうことになった。

恥ずかしくって名前が呼べないので呼んでもらいましたが逃げられました。

「透弥!!」

「あああああああああああああ」

まるで聞こえないかのように・・何で?

男の子ってほんっと分かんない。

もう透弥が逃げるから透弥の家にくることになっちゃったじゃない。


ピンポーン


玄関の扉を一緒にきた子が開ける。

「透弥あー」

「帰って!」

う・・

帰ってとか・・ショックー!

まあ帰ってほしいのは普通なのかもしれないけど私にはあんまり理解できない感じ。

「玄関に手紙おいとこっか?」

一緒にきた子が提案してくれる。

透弥の家族に見られないといいけど・・まあ透弥はでてこなそうな雰囲気だしそれしかいい方法が見つかんないのでやろうか。
いい方法っていっていいのか分かんないけど。

「うん。」

ポンッと手紙を玄関に置くと急いで帰った。

うわあ・・
人生初のラブレターを渡してしちゃった!

明日教室に入るのが怖いな・・


翌日

「愛水ちゃんどーしよ!?」

朝みんなで集まってるところではしゃぐみんな。

「さあさあはいろー」

冷静になれん

え・・どうしよおおお!?


ガラッ


愛水ちゃんと花音ちゃんと一緒に教室に入る。

そこに透弥の姿はなかった。

透弥とか派手なタイプの男子は朝体育館に遊びに出かけてるから。


ホッ

よかったあ・・


そう思いながら透弥はしばらくしてから帰ってきたけどいつもと変わらない雰囲気。

もうすぐ学校の時間が終わる頃になっても返事ないし・・愛水ちゃんに相談したら直接透弥に聞きに行くことになって・・。

「透弥・・あの返事・・」

やばっ

超恥ずいんですが。

「あぁー?無理」

分かってた返事。

だって私より性格も顔もいい愛水ちゃんがダメだったんだもん、私が透弥と両想いになれるわけないってわかってたんだから。

そそくさ急いで帰る。

「なっちゃん、ダメだった」

帰りなっちゃんに報告する。

「えぇー・・」


何で告白なんてしちゃったんだろう自分。

フられるのは分かっててフられたら気まずくなっちゃうって思ってたのに。

フられて気まずくなるくらいなら告白しないでいつものように普通に会話してたほうが楽しいに決まってる。

ほんと私は馬鹿だな。