泣いてるのに…私を見つけた途端、笑おうとした信君が…辛そうで悲しくて… 抱きしめてしまったんだ。 「奇遇やな?二人とも泣いてるとか!」 笑いながら必死に言う信君。 『いいよ、泣いて…私も泣いてるから。』 「ありがとう。」 朝の混雑する時間…駅のホームで抱き合って泣く私たちは…滑稽なの? でも、泣かずにはいれなかった。 涙が止まらなかった。