ふしぎなつながり

終礼も終わり次々と職場の人が退社していく中...

「あれ?花澤さんだよね??」

急に後ろから、話かけられるゆり。

少し焦りながら返事をして、振り向く。

「あっ!!木内さんかぁ...ビックリしましたよ?」

驚いた表情でゆりは木内さんに声をかけ直した。

「ごめんね、思わず声かけちゃって」

「大丈夫ですよー!!」

笑顔で返事をした。

あ...そういえば、たーくんもお仕事終わりだよね?

メールを送らなきゃ~!!

ゆりは木内さんに声をかけて...たーくんにメールを送信した。

その数秒後...木内さんの携帯が鳴っていた。  

違和感を覚えたゆりだが、あえて確認しなかった。

「花澤さん、メール送れた~??相手はだれー?」

携帯をわざと覗くふりをしながら、俺は聞いてきた。

「お、お友達です!」

彼女はそう答えていた。

二人でタバコを吸って、職場から...帰路の方向が違うためそれぞれの道に向かって歩いて行った。