ドアの向こうから聞こえる声は、幼い感じがした。
兵士さん…なのかな。


「……ん、」


オルはそう呟き、
ソファーから立ち上がる。
そして私の前に膝まづき、
手を包み込むように触れてきた。


「………!……オル…?」


オルに手を触れられてる。
恥ずかしさで顔が赤くなるが、オルはじっと考え込んでいるかのように私の手を見つめてる。

どうしたんだろう。
真面目な、すごく真剣な顔をしている。


「女神。…………キリ、君は女神の前に僕の……」


そう呟くとそっと私の手を
自分の顔に近付け

…………ちゅ

と優しく私の指にキスを落とした。


「……………ひゃあ!!?」


カーッとゆでダコのように
身体中が赤くなり、火照る。

なななな、何をされたの今!?
ちゅ、ちゅって音が……!
かかかかか、感触がっ!!

オルはぷしゅ~っと今にも湯気が出そうなくらい赤くなっている私を見るとクスリ、と笑い立ち上がる。


「さあ行きましょう。
キリ、君が知りたがってた
女神について分かりますよ」


「~~~~っ」

それどころではない、
と言いたいところだが今まで答えてくれなかった女神について説明してくれるみたいなので、渋々立ち上がることにした。