「さあキリ、ここが僕の部屋だよ」

派手な装飾がされた
真っ赤なドアのノブに
手をかけながらニッコリと
微笑むオル。

…オルの部屋。
今まで廊下を歩いてきた中に
あったドアよりも派手で奇抜で
すごく大きなオルの部屋のドア。


「あの…」

「んー?聞きたいことあるって顔だね。でも先に僕の部屋で休もうよ。僕クタクタ~」

そう言いながらドアをギイッと開く。
目に飛び込んできたのは、
これまた派手な部屋。
赤いソファーに真っ白なベッド。
大きな絵画、高そうな花瓶に咲き誇るのは
見たこともないほど美しい花。

王室、とはこういうものなんだろうか…
見たこともない部屋に圧感していると、
オルが手招きをした。

「なにしてるの?早くおいでよ」
「あ、う、うん…お邪魔します」

ソロリ、と部屋に足を踏み入れ、
オルの元に近寄る。


こんな部屋に入っても
休憩なんて出来ないよ…

部屋に入ったものの、
落ち着かずソワソワするキリ。