(短) わたしのツンデレ王子様



本当だ、龍斗がいない

いつもはあっくんと一緒に来るのにな


「あー、あいつなら校門にいた女の子に連れて行かれた」

・・・、女の子って。


「はー?どこに!」


こんなに大きな声を出すのは

もちろんわたしぢゃない。


「ちょっ、奈津!落ち着けって」

奈津に胸倉を掴まれたあっくん。


「いいから、答えなさいよ!」


「どこかは知らねえって。」


はあっとため息をついたあと

奈津はあっくんの胸倉から手を放した。