保健室で貰った保冷剤で
目元を冷やす。
「それで、何があったの?」
真剣な顔で聞いてくれる奈津。
「わたしにも分かんないんだよね。」
昨日あったことを奈津に話す。
龍斗の考えてることが分かんない。
わたしの中にあるなんともいえない
この不安はなんなのかも分かんない。
「まずは確認するしかないでしょ?」
話しを聞き終えた奈津が口にしたのはこれ。
「龍斗がそっけないのは前からだし。
奏美が考えすぎなだけかもよ?
だから、まずは確認しなきゃ、ね?」
なんか、奈津が言うと妙に説得力がある。
「そうだね、ありがとう、奈津。」
