初恋のキミへ。


やけに大きい音楽と、うるさい歓声。

≪さぁ始まりました!!結構固まってますね~1周100mです。アンカーは2周だけどね!!おおっと一番速いのは3年黄組みだ!!3年の意地を見せましたね!!それを追うのは、同じく3年赤組、その後ろは新星1年青組!!≫

実況もうるさい。

第2走者たちは、係の人に誘導されて、決まった位置に着く。

黄色いハチマキをした大柄な男子が、最後のカーブを曲がってあとは直線を残すだけとなった。

何か叫んだと思ったら、黄組の第2走者が弾かれるように走り出した。

あれはだめだな…
バトンを上手く受け取れない、間が広すぎ。

≪あー!!3年赤組、バトンを落としたー!!≫

ほら、上手く受け渡しができなくてバトンを落とした。
味方からのブーイング。

そうこうしてるあいだに、伊吹が理玖にバトンを渡し終わってた。

「伊吹、ナイスっ!!」
伊吹は苦しそうに笑う。

「でも、大丈夫かな理玖。超緊張してたし、転んだりしなきゃいいけど。」

理玖を見ると、ちょうど最初のコーナーを曲がるところ。

体傾け過ぎ!!
あっやばい、転…ぶ

≪1年青組、転んだー!!!!慌てて立ち上がるも、時はすでに遅し!!結構、差はひらいてしまった!!≫