初恋のキミへ。


≪これから延長戦を始めます≫


ボールを集めるって言われても、さっきの咲耶ちゃんの後ろ姿がちらついて、集中できない。
しかも、この試合には、負けなきゃいけないんだ…

それでも、私は脚を止めることはない。


でも、シュートは入れられない。
それでも、みんなが頑張ってくれてるから、まだ同点だ。

あと1分…
どうしよう、どうしよう。
勝ちたい、勝ちたい。

でも、勝てない。


ついに私は、脚を止めようとした、その時――――…

「中村ーっ!!お前っこのっ オレが教えてやった時間ムダにしたら承知しねーぞ!!」

裕也!?

裕也の方を見ると、裕也は今にも試合に乱入しそうな勢いで、伊吹と理玖に抑えられていた。

頭のなかじゃない。
ちゃんと、この耳で聞いたよ。
ちゃんと、私のところに、


届いた