初恋のキミへ。


≪…バスケットボールの1年青組と緑組は至急第2コートにお集まりください。繰り返しますバスケットボールの…≫

水を打ったようにスタンドが静まり返る。

ピ―――――
試合開始の音が聞こえた。
その瞬間、騒ぎ出す観客。


「美桜っパス!!」


その声とともに、ボールが飛んできた。
スローパス。
裕也に教えてもらったことを思い出す。

2歩目のステップで上に向かってジャンプ。
下から持ちあげるように、打つ!!

ザンッ


入った!!

「美桜やるじゃん」

「おうよ!!」

頭のなかで、裕也の声が響く。

『バスケットボールはコートが余り大きくないから、攻守の入れ替わりなど、非常にスピードが早い球技なんだ。しかも、プレーヤー同士の接触プレーもあるから、スピード(敏捷性)をつけると同時に、体(フィジカル)を頑強に鍛えることも必要。』

ありがとう裕也。
おかげてこの早さに、

ついていけてる。


≪第2Q終了!!これから、15分間のハーフタイムに入ります。≫