初恋のキミへ。


「頑張れ―!!」
「そこだ―!!」
「危ないっ避けて!!」

声がカラカラに枯れる覚悟で、みんな声を張り上げ応援する。

≪おおっと、これはB組押され気味か!!ここでB組が元外野選手を入れてきた!!あのお調子者で有名な、新崎理玖だアア!!すごいぞすごい!!あっという間に、形勢逆転!!≫


「なんで理玖入ってんの?リレー選手じゃん!!」

「「なんかー葵ちゃんに見てもらうとか言ってー張り切ってたからー怪我のやつの代打で入れてみたー」」

私たちがそんな会話を繰り広げてるなか、試合の終了時間が刻々と迫ってきていた。


≪残り30秒!!…――試合終了オオ!!どちらの組が勝ったのでしょうか…≫

1人、2人、3人、4人…
無意識に外野の人数を数える。
これってもしかして…


≪勝ったのは…B組だアア!!≫

観客の叫び声が聞こえる。
敗者の悲鳴か、勝者の雄叫びか。


「さてと、次は私たちの出番だよ咲耶ちゃん!!」
私は立ちあがって、準備運動をする。

「はいっ美桜ちゃんあのこと、忘れてませんよね?」
咲耶ちゃんの声を聞きながら、脚を伸ばす。手首を回す。

まだ、私のなかで答えはでてない。


だけど、こんなとこで、手を抜ける性分じゃない!!!!