初恋のキミへ。


私はどうすればいい?
自分の行動に自信がない。
優しいフリして、他人の言うことをきく。
でも、本当は自分から動けないだけ。

やっぱり、
私は

ズルい。


「「美桜~一緒に弁当食べよう~」」

皐月と伊吹が弁当箱を持ってやってきた。
時計を見ると針は、12時半を指している。

「あの、私も入れてもらっていいですか?」

「「えっ咲耶嬢も入るの?」」

咲耶ちゃんが女の子っぽい可愛らしい弁当箱を持ってやってくると、見るからに嫌そうな顔をした皐月と伊吹。
そういうことは、思っても口に出さないだろ、フツーは。
私は、「黙れ」と言わんばかりに二人を睨みつけた。


「いいじゃん。みんなで食べようよ!!ていうかさ、なんで咲耶“嬢”なの?」

咲耶ちゃんがこの学園に初めて来た日も、土谷先生が咲耶“嬢”って言ってた気がする。

「「知らなかったの!?咲耶嬢は…」」

「外資系銀行、外資系証券、外資系保険、外資系投資銀行などの金融機関や外資系コンサルティングの外資系企業KIXの一人娘さん。」

途中から入ってきた葵が皐月たちの言葉をつなげた。


「あのKIXの一人娘!?ってことは、すっごいお金持ち!?」

咲耶ちゃんは照れたように笑う。

「「んーでも、今はちょっと違うかな?ねぇ咲耶嬢?」」

その言葉を聞いて、すぐに咲耶ちゃんの顔は一変した。

触れてはいけないことなのかな?
触れらたくないことはみんなある。

「ま、いいじゃん!!私、お腹空いちゃったよ!!早く食べよー!!」

おおーと手を振り上げる伊吹と皐月を目の隅において、咲耶ちゃんを見ると、一安心したように手を胸にあてていた。