「どこ行ってたの美桜~咲耶ちゃんも~サッカー始まっちゃってるよ!!」
「ゴメンごめん。」
と言いながら、私は咲耶ちゃんと距離をとりながらも、葵の隣りに座った。
「何しゃべってたの?」
座った途端、葵に疑問をぶつけられた。
「別になにも~」
「嘘だ。あんたが何もないくせに、左の手首触らないでしょ。」
私は慌てて、左の手首から、右手を離した。
「何もないってば」
「ふーん。まあいいけど、美桜もさぁ自分の気持ちにたまには、素直に従ってみれば?だれの幸せを考えてるのかしらないけど。咲耶ちゃんのためではないでしょ。七瀬か、ななせか…どっちだろうねぇ?」
「…」
「黙秘ですか。ひとつだけ言っとくよ。七瀬を、あんたの、償いに使うんじゃない」
「使って――――「「「「ワアアアアア!!!!」」」」
また地響きのような歓声に遮られた。
でも、もし、遮られなかったら、私はなにを言ったかな?
どう弁解できたかな?
≪1年青組の勝利ー!!このクラスの勢いは止まらないぞー!!だれか止めてくれエエエ!!≫
なぁなぁ葵ちゃん、オレかっこよかったでしょ?
戻ってきた理玖の問いかけに、
あーはいはい、かっこよかったなー
と棒読みで答える葵。
マジで!?オレ、リレーも頑張るから、ちゃんと見ててよ!!
それでも喜ぶ理玖。

