初恋のキミへ。


ついに体育祭本番がやってきた。

みんなそれぞれのクラスカラ―のはちまきをまきながら、グラウンドで開会式が始まるのを、今はまだそわそわ小さな教室で待っている。


「皐月―もう円陣組んじまったぞ!!早くしろー」

「悪ぃ悪ぃちょっと委員会の仕事があって…」

ぜんっぜん悪びれている様子はない。


「そんなのどうでもいいから!!早く早く!!」

こんなに密集してるといくら5月だからって暑すぎる。
隣りの伊吹の肩が高すぎて合わないから、肩も痛い。


クラスの輪のなかに、皐月が加わる。
みんなの顔を一回ずつ見つめる。どれも輝いていて、いい顔だ。


「お前ら!!オレ等の強さ見せつけてやる日がやっと来た…存分に見せつけてやろうぜ!!青ぐみぃーーーーー」


「「「「最強ッ!!!!」」」」


雄たけびをあげながら、みんなグラウンドに向かっていく。


「いよいよ始まるぜ体育祭っ!!」
「おう!!目指すは青組優勝だ!!」
「そうだね!!」


でもきっと、負けても勝っても楽しい一日になる。
私はそう思った。