初恋のキミへ。


「咲耶ちゃんって外国人なの?」

「それってカラコン?」

「この金髪は地毛?」

「ねぇねぇメルアド教えて!!」


教室に戻ると、木花さんはすぐみんなに囲まれて、質問攻めにあった。

木花さんに集まるのはいいんだけど、少し邪魔。

木花さんの席は、私の後ろ斜め。
つまり、裕也のとなり。

ちなみに裕也はまだ寝ている。
こんなにうるさいのに寝れるってすごいな…って、私の視界に裕也はいれないっ!!


「皐月たちは話しかけないの?木花さんに。」

皐月と伊吹は、遠巻きに見てるだけ。
理玖と葵はなにやら話込んでいる。


「「だって興味ないもーん」」

そんなところだと思ったよ…

伊吹と皐月を一言であらわすと、『ドライ』だ。
自分の興味があることには一生懸命やるくせに、興味のないものにはすごく冷たい。
こいつらの目には、世の中が“おもちゃ”のように映るのだろう。


「「そんなことよりさぁ、なんで裕也無視宣言したの?」」

「そ、それは…あはあははははは?」



キ―ンコーンカーンコーン


本鈴が鳴り響く。

ほっと私は胸を撫でおろした。
この双子たちに同時に責められると困る。


教科書の用意をしていると、後ろから肩を叩かれた。
木花さんだ。


「あの、私まだ教科書なくて、七瀬くんに見せてもらおうと思ったんだけど、七瀬くんまだ寝てて…」


起こしてほしいってことかな?
私、裕也と関わらないって決めたんだけどなぁ
でも木花さんも困ってるし…

そうだ!!
伊吹に起こしてもらえばいいんだ!!