初恋のキミへ。


「お前らどこ行ってたんだ!!」

学校に戻ると、いつの間にか2時限目が終わっていた。
早速、土谷先生に呼びだされ説教を受ける。


「まあしょーがねぇ。じゃあ転入生の世話役で許してやるよ。」

「転入生、ですか?」

「そ。転入生といっても、兄弟校の渋谷学院から、1週間限定で来るやつ。で、今日の朝に来ててさぁSHRで紹介しようとしたのに、お前らいなくなっちゃうんだもん。」


そんなことやってる場合じゃないんです、とは言えずに口ごもる私。
それをどう受け取ったか土谷先生は、にこっと笑った。

「だいじょーぶ!!かわゆい女の子だからさ!!」

言うが早いか、土谷先生は転入生を呼びつけた。


「木花ぁ~」

はい、と可愛らしい返事が聞こえたかと思うと、向こうからこの学校とは違う制服を着た女の子が駆けてきた。


「これが転入生の木花 咲耶(このはなさくや)嬢。」

「“嬢”ってお姫様じゃないんですから、やめて下さい。恥ずかしいです…木花咲耶といいます。体育祭までよろしくお願いします」


あいさつしてる女の子は、スラッとしてて、目がグリーンのクリクリで、金色の巻いてる髪がよく似合う、外人みたい。

可愛い上に、礼儀正しい。
世の中まだ捨てたもんじゃないね。