初恋のキミへ。


「後夜祭、盛り上がってるか?」

「うわっびっくりした…なんだ裕也か」
顔に冷たいものをいきなりつけられて驚いた。


「ほら、やるよ」
昔ながらのラムネを投げられる。

「ありがと」
裕也はどかっと隣りに座った。


体育祭のあとに後夜祭があるなんて、今の今まで知らなかった。
みんなで、真ん中にあるキャンプファイヤーを囲む。

何をしてもいいらしい。
バンドも良し、踊るのも良し、ただ喋るのも良し。


「なぁ体育祭の言い伝え、知ってるか?」

「何それ?」

言い伝えなんてあったっけ?
やーもう色々なことに必死で、そんなの聞く暇もなかったしなぁ
思わず遠い目をしてしまいそうだよ。


「もう騒がしいのも終わっちゃったね」

「まだこれから楽しいこといっぱいあるよ」

「そうだね」

ラムネを飲みながら、静かにキャンプファイヤーの燃え上がる火を見つめる。

「じゃなくて言い伝え!!」

「えっああゴメン。で言い伝えがどうしたって?」


言い伝えがそんなに大事だったのか…
ぶっちゃけあんまり興味ないぞ私。