初恋のキミへ。


「美桜、よく頑張った!!」

ちゃんとリレーの順位が15位まで決まったあと、私たちはやっぱりちょっと泣きながら、自分たちのクラスのところに戻った。

「うん…久しぶりに頑張ったよ…でもその分悔しいよぉ~」

「ほらまた泣いて。泣かない泣かない」

葵はなぐさめてくれなかったけど、頑張ったねって笑ってくれた―――――


≪これから体育祭閉会式を始めます――――…≫


「男子バスケットMVPと野球MVP、1年青組七瀬裕也くん。おめでとう」

「ありがとうございます」

裕也は校長に深々と礼をして、賞状をもらってた。
野球には出ていないけど、私を助けてくれたことで野球が盛り上がったから、MVPに選ばれたらしい。

「女子バスケットMVPとクラス対抗選抜リレーのMVPは、1年青組中村美桜さん。」

私!?
そんな大した活躍してないのよ!?
本当に私でいいの!?
呼び間違えとかじゃなくて!?
ていうか、リレー1位じゃないし!!

信じられなくて、その場に留まっていると、後ろからドンッと押された衝動で、思わずみんなの前に出てしまった。

だれだよ押したの…
お前か皐月!!

皐月はこっちを見てニヤニヤしていた。

私はゆっくり壇上に登る。
みんなが私を見てるような気がした。

やばい…
リレーのときより緊張する…


「リレーでは紅一点なのに怒涛の6人抜きでとても素晴らしかったよ。バスケだって盛り上がらせてもらった、ありがとう。」


早く帰りたい気持ちでいっぱいで、そのあとの閉会式はよく覚えていない――――…