初恋のキミへ。


負けちゃったの?
私たち、負けたんだ…


「裕也ぁぁ…」
弱弱しく裕也を呼ぶ。
裕也の顔が涙で歪んで見える。

ついには目から溢れだして、地面の色を変えた。

「くそっ」
ハチマキを勢いよく剥いで、頭をガシガシとかく。
裕也の目にも涙が浮かんでる。


「みんなごめん…オレが転んだから…」
理玖はもう、顔を赤くして泣いていた。


「ちげぇよ。俺が、差を縮められなかったからだよ」

私が俺が、と懺悔大会をしているうちに、みんな泣きだしてしまった。
負けたことが悲しいとは思わない。
でも、ただただ悔しくて、涙が止まらない。

裕也がいきなり、目をこすって立ちあがった。

「俺らが泣いてる間もまだリレーは続いてんだ。最後まで、見届けるぞ。」

その一言でみんな涙を拭いて、立ちあがる。