父さんの卑怯な考えのせいで
蒼空は何が何でも家にいなくちゃ
いけなくなった。
どんなに暴力を振るわれても。
暴力を振るっていたのは母さんだった。
父さんが別の女とできていた。
その怒りか蒼空に向いてしまった。
どうやら蒼空が俺の家に来たときから
すでに暴力はあったみたいだけど、
俺は全く気づかずに、1人暮らしを
してしまったために蒼空のひどい仕打ちに
気づいてやれなかった。
蒼空は暴力されながらも必死で
その暴力に耐えた。
助けを呼べばよかったんじゃないか?
蒼空も何度も家から逃げようとした。
でも父さんの出世のつなぎ である
蒼空が家にいないと 父さんは
出世ができない。
父さんの抑圧により、蒼空は
家から一歩も外に出れなくなって
しまった。
そして少しずつおかしくなっていった
蒼空はリスカを覚えてしまった。
そんなとき、那々が蒼空に
こう言った。
