コウに電話かけてもコウは出ない。



一体どこにいるんだろ…。





「とりあえず、どっか行こうか」


「…」


「どーした?顔赤いよ」




なんか、改めて先輩と
2人になるの緊張する。



今日おしゃれしてて
よかったぁ…。




「な、なんでもない…です」


「何それ」



先輩は笑う。





いつ見ても、先輩は

楽しそうに笑う。




そんな先輩が眩しくて、

羨ましい。


と、同時に

自分にはとうてい届かない

遠い存在に思えて切ない。