時がたち、俺は見事高校に合格した。
俺は合格したことよりも、
蒼空と暮らせることの方が
嬉しかった。
のに、ある日両親は
こう俺に告げたのだ。
「蒼空はあと2年間中学に通う。
このタイミングで転校するのは
よくないと思う。から、まだ
この家にいてもらう」
俺はは?としか言えなかった。
横にいた蒼空は動けずにいた。
「心配しないで。母さん、蒼空ちゃんが
こんないい子だと思わなかった。
だからまだいてほしいなぁ…」
母さんの言葉に蒼空は反応した。
なにかに怯えるような反応だった。
「母さんもそう言ってるし、
蒼空、高校になるまで
家にいなさい」
俺は必死に抵抗した。
別に蒼空がこの家から
出ようが出まいが俺が蒼空から
離れるのが嫌だったんだ。
でも
「…わかった。」
蒼空は違うんだな。
