「ねぇ、先輩って私の腕見てた?」


「見る前に俺が声掛けたから
 見てはないよ」


「良かった…」




蒼空の腕にある傷。




高校生になった蒼空を迎えに
行ったときにはもう付いていた傷。




中学生の癖にリスカを覚えてしまった。




でもそうでもしなきゃ あの家


で耐えていけれなかったんだな。