「蒼空、放課後の予定は?」
「…アイツんち行かなきゃ」
学校について下駄箱で話す。
コウは3年だからここで
離れなきゃなんない。
朝からあんなキスしちゃったから
なんか離れるの寂しいな。
やっぱ学校休めば良かったって
思ってるのは内緒。
「バレないようにしなきゃね」
「わかってる。ぬかりはないよ」
コウは不安そうな目で私の髪を触る。
「あ…」
と私達の前にいたのは先輩。
「先輩くんじゃん」
「先輩。おはようございます」
「おはよ」
先輩は自分の下駄箱に靴を入れた、
「じゃあねコウ。また夜」
「何かあったら迎えに行くよ」
3年は別校舎で1、2年は同じ校舎。
少し前にいる先輩の横まで走った。
