朝起きたら横にはコウがいた。

一緒に寝るなんて別に普通だけど
今日は少し違う。


コウは半端じゃないくらい
きつく抱きしめている。



この手を離したら起きちゃうかも。



私はそーっとコウから離れた。



コウからは静かな寝息が聞こえる。




「…ひど。」




鏡を見て驚いた。


コウが治療してくれたであろう
頬に張ってあったガーゼの下にある
頬の異常な腫れ方。

赤くなっていて少し熱を持ってる。



「こんな可愛い顔殴る奴の
 気がしれないね」



と後ろから抱きついてきたのは
言うまでもない、コウだ。