「俺は嫌でもあと1年足らずで
 学校も卒業だ。今みたいに傍にはいて
 あげられない。もし、それまでに
 蒼空がお前を心から信用するように
 なってたら守ってやってね」




一見、さっきに比べたら
腹は立たない言い方だ。



でも心から信用


って今は違うってことか?


俺は蒼空の近くにいないのか。 




蒼空、何を隠してる?

蒼空には不思議が多すぎる。


この間までみてた蒼空は
違う蒼空なのか?



おぶわれて帰る蒼空を見ながら
俺はさっきまでの幸福な気持ちが
無くなっていた。