「さてと、コイツ起きそうにないし
 おぶって帰るかぁ」

「家は一緒なんすか?」

「そう。二人暮らししてんの。
 って、暮らし始めたの最近だけど」



よいしょと男が蒼空をおぶる。

蒼空は軽いからひょいっと
持ち上げられてしまった。


ほかの男におぶられてる蒼空は
なんだか知らない蒼空みたいだ。



「あ、そーだ。先輩くん」


先輩くん?

あ、俺のことか。



「蒼空は俺が守るから」






それって蒼空に関わるなって事?

俺 以外は蒼空を守れないって事?




なんでそんな事コイツに
言われなきゃなんねーの?


「でも」